Windows7のサポートが2020年1月で終わります。
Windows7を動かせるスペックのパソコンであれば、多くのLinuxディストリビューションをインストールして使うことができます。
この記事では、WindowsユーザーがLinuxに移行する際に、オススメのLinuxディストリビューションを紹介します。
Linuxディストリビューションの分類
Linuxディストリビューションには数え切れないほどたくさんの種類があります。
Wikipediaの以下のページにあるツリー図をみれば、どれだけの数があるかが一瞬でわかります。
しかし、たくさんあるLinuxディストリビューションも、大部分は3つの系統に分類できます。
Linuxディストリビューションを選ぶ場合、まずどの系統から選ぶかが重要です。
Slackware(スラックウェア)系
Slackware はLinux普及初期に有名だったディストリビューションです。
Slackware は現在も開発されていますが、玄人向けのinuxディストリビューションで、Linuxに慣れていないユーザーが使ううには向いていません。
Slacware から派生したLinuxディストリビューションもありますが、玄人向けだったり、日本語での情報が少なかったりとWindowsから移行したユーザーが最初に使うには難しいものが多い印象です。
Red Hat(レッドハット)系
Red Hat は、企業向けに有償で提供されているLinuxディストリビューションです。
Red Hat または、その無償版の centOS を利用する機会がある/今後利用するかもしれないのであれば、Red Hat系が良いと思います。
ただ、Red Hat も centOS も、デスクトップよりもサーバーで使うLinuxディストリビューションという印象ですので積極的にオススメはできません。
Debian(デビアン)系
デスクトップ用途で使えるLinuxディストリビューションがたくさんあるのがDebian系です。
Debian から派生した Ubuntu が、linuxをデスクトップ用途で使うことを一気に身近にしました。
Debian または Ubuntu から派生したLinuxディストリビューションはたくさんあり、そのどれもが使いやすいユーザーインターフェースを提供してくれます。
デスクトップ用途であれば、まずはDebian系のLinuxディストリビューションを選ぶのが間違いないです。
オススメのLinuxディストリビューション
私がオススメするLinuxディストリビューションを3つ紹介します。
Windows から移行しても違和感が少なく使いやすいものを選びました。
Linux Mint(リナックスミント)
私の1番のオススメは、Linux Mint です。
必要なアプリケーションはひと通りそろっていますし、ユーザーインターフェースはWindows ユーザーでも使いやすいです。
エディションはCinamon、MATE、Xfceの3つがあります。
以下にエディションの選び方を書きます。
Linux Mint の機能を存分に使いたい/どれを選んだらいいか悩む 場合
Cinamonがオススメです。
Cinamonは、Linux Mint のために開発されたデスクトップ環境で、Linux Mint 公式もCinamonを推奨しています。
軽量なエディションがいい 場合
MATEエディションがオススメです。
MATEエディションは軽量で、古いパソコンでも動作します。
Cinamonと比べると派手さはありませんが、古くさいことはなくとても使いやすいデスクトップ環境です。
WindowsXPのような操作感がいい 場合
Xfceエディションがオススメです。
XfceデスクトップはWindowsXPのような簡易なデスクトップです。
そのため、XfceはMATEよりもさらに軽量なエディションでもあります。
ただ、MATEでも十分に軽いので、よほどスペックの低いパソコンでもない限りMATEでも良いと思います。
Linux Mint のインストール方法
Linux Mint のインストール方法は、以下の記事を見てください。
Zorin OS(ゾーリンオーエス)
Linux Mint よりも軽量かつシンプルなLinuxディストリビューションが Zorin OS です。
軽量なXfceをデスクトップに採用しています。
同じXfceを採用している「Linux Mint Xfceエディション」との大きな違いは、Xfceを使用していながら、とてもデザインが良いデスクトップになっているということです。
また、Windowsから移行するユーザーを想定しているため、デスクトップはWindowsに似た操作性になっています。
Zorin OS のインストール方法
Zorin OS のインストール方法は、以下の記事を見てください。
Debian(デビアン)
Linux Mint も Zorin OS も元をたどれば、Debian にいきつきます。
Debian は世界中のボランティアによって、開発が行われています。
開発スピードはゆったりとしており、約2年に1回新しいバージョンがリリースされます。
新しい機能、ソフトウエアよりも安定して動作するバージョンを採用する傾向になり、堅実な作りのLinuxディストリビューションです。
素に近いLinuxを使ってみたい方、安定性を重視する方であれば Debian がオススメです。
Debian のインストール方法
Debianのインストール方法は、以下の記事を見てください。
[補足]Ubuntuはどうなのか? ⇒ オススメしません
Linuxをデスクトップ用途で使う場合、真っ先に出てくるのはUbuntuなのですが、私はオススメしません。
ユーザーインターフェースが独特で、Windowsから乗り換えた場合、かなりの違和感があり使いづらいと思います。
Ubuntuのユーザーインターフェースは賛否あり、使う人を選びます。
ただ、利用者の多いLinuxディストリビューションなので、情報は豊富です。
もし、Ubuntuを使うのであれば、Ubuntuから派生したフレーバー(Lubuntu、Xubuntuなど)も検討したほうが良いでしょう。
まとめ
WindowsユーザーがLinuxに移行する場合にオススメなLinuxディストリビューションを紹介しました。
昔は、Windowsと比べるとLinuxは使いづらい面もありました。
しかし、Ubuntuが登場して以降、Linuxをデスクトップ用途で使用することが一般的になり、とても使いやすいLinuxディストリビューションがたくさん生まれました。
ぜひ、お気に入りのLinuxディストリビューションを見つけてください。
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