NextCloud インストール方法【SNAPコマンドで簡単構築】

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NextCloudのインストール方法を紹介します。

 

Nextcloudとは

「Nextcloud」とは、Linuxサーバ上にDropboxのようなクラウドストレージを作成することができるとても便利なソフトウェアです。

もともとは、「ownCloud」という名前で開発されていたソフトウェアですが、「ownCloud」はエンタープライズ向け(≒有料版の非オープンソース)の機能を重視した開発方針となったことから、ownCloudからフォーク(≒移植)されたのが「Nextcloud」です。

「Nextcloud」では、「ownCloud」で有償で提供されている機能についても、無償かつオープンソースで提供することを表明しており、個人で使うのであれば「Nextcloud」の方が良いと思います。

 

Nextcloud環境の構築

Nextcloudを簡単にインストールするため、snapというパッケージ管理を使用します。

snapを使用すると、「データベースを作って、Webサーバをたてて、Nextcloudをインストールして」といった手順を、1コマンドで完了させることができます。

snapは、Ubuntuを提供しているカノニカル社が開発したパッケージ管理の仕組みですが、現在はUbuntuに限らず多くのディストリビューションに移植され、使用することができます。

 

サーバ

サーバOSには(安定と信頼の)Debian9をインストールし、デスクトップ環境としてlxdeを使用しています。

まずsnapをインストールし、snapを利用してnextcloudをインストールします。

[snapd]のインストール

[Synaptic パッケージマネージャ]を起動します。

 

[検索]をクリックします。

 

「snapd」と入力し、[検索]ボタンをクリックします。

 

検索結果の「snapd」を右クリックし、[インストール指定]をクリックします。

 

「snapd」に必要なパッケージが表示されるので、[マーク]をクリックします。

 

[適用]をクリックします。

 

[apply]ボタンをクリックします。

 

[close]ボタンをクリックします。

 

Nextcloudのインストール

ターミナルを表示します。

 

下記のコマンドを入力し、実行します。

sudo snap install nextcloud

 

下記画像のように、インストールが完了したら、ターミナルを閉じます。

 

クライアントPCのブラウザから、「http://[サーバのIPアドレス]/」にアクセスします。

例 サーバのIPアドレスが「192.168.1.200」なら、「http://192.168.1.200/」

下記画面が表示されたら、管理者用のユーザーIDとパスワードを入力し、[セットアップを完了します]をクリックします。

 

nextcloudの初期設定処理が実行されます。※これは少し時間がかかりました。

 

下記の画面が表示されれば、nextcloudのインストールは完了です。

 

クライアント

nextcloudは、linuxに限らずwindowsやandroidからも使用できます。

各クライアントごとのインストール方法を紹介します。

linux

linux mintにNextcloudクライアントをインストールする方法をまとめました。

 

Nextcloudクライアントのインストール

下のページにアクセスします。

 

Download and install Nextcloud
Download and install Nextcloud and use the desktop clients to keep your files synchronized between your server and your ...

 

[Desktop Clients]をクリックします。

[in this PPA]をクリックします。

[Disply Sources.list entries for]で、クライアントPCのOSのバージョンを選択します。

LinuxMint18は、Ubuntu16.04ベースのため、「Xenial(16.0.4)」を選択します。

選択すると、URLが表示されるので、そのURLをコピーします。

[ソフトウェアの管理]をクリックします。

[Synaticパッケージマネージャー]が起動します。

[設定]→[リポジトリ]をクリックします。

[新しいリポジトリを追加]をクリックします。

コピーしたURLを貼り付け、[OK]ボタンをクリックします。

ブラウザに戻り、[Signing Key]のリンクをクリックします。

下記画像の赤枠部分をコピーします。

[Synaticパッケージマネージャー]に戻ります。

左の[認証鍵]ボタンをクリックします。

[鍵をダウンロード]ボタンをクリックします。

コピーした値を貼り付け、[OK]ボタンをクリックします。

[X]ボタンで画面を閉じます。

[検索]ボタンをクリックします。

「nextcloud」と入力し、[検索]ボタンをクリックします。

検索結果の[nextcloud-client]を右クリックし、[インストール指定]をクリックします。

[nextcloud-client]に必要なパッケージが表示されるので、[マーク]ボタンをクリックします。

[適用]をクリックします。

[Apply]ボタンをクリックします。

[close]ボタンをクリックします。

 

Nextcloudクライアントの初期設定

メニューの[NextCloudデスクトップ同期クライアント]をクリックします。

[サーバーアドレス]に「http://[NextCloudをインストールしたサーバのIPアドレス]」を入力し、[Next]ボタンをクリックします。

NextCloudのユーザーIDとパスワードを入力し、[Next]をクリックします。

画面上のあか枠で、サーバー上のどのフォルダを同期するか設定します。

画面下のあか枠で、クライアントPC上のどのフォルダを同期するかを指定します。

[接続]ボタンをクリックします。

[Finish]ボタンをクリックします。

 

Windows

windos7にNextcloudクライアントをインストールする方法をまとめました。

Nextcloudクライアントのインストール

下のページにアクセスします。

 

Download and install Nextcloud
Download and install Nextcloud and use the desktop clients to keep your files synchronized between your server and your ...

 

[Desktop Clients]をクリックします。

 

[Windows 7,8.X,10]をクリックします。

インストーラーがダウンロードされるので、任意の場所に保存します。

 

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックします。

 

セキュリティ警告が表示された場合は、[実行]ボタンをクリックします。

 

ユーザーアカウント制御が表示された場合は、[はい]ボタンをクリックします。

 

セットアップウィザードが表示されるので、[次へ]ボタンをクリックします。

 

[次へ]ボタンをクリックします。

 

[インストール]ボタンをクリックします。

 

インストールが実行されるので、しばらく待ちます。

 

下記画面が表示されたら、[次へ]をクリックします。

 

[完了]ボタンをクリックします。

 

Nextcloudクライアントの初期設定

Nextcloudの接続ウィザードが表示されます。

サーバアドレスに「http://[NextcloudサーバのIPアドレス]/」を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

 

Nextcloudのユーザー名、パスワードを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

 

画面上のあか枠に、サーバ側の同期するフォルダを指定します。

画面下のあか枠に、クライアントPC側の同期するフォルダを指定します。

[接続]ボタンをクリックします。

 

[完了]ボタンをクリックします。

 

android iPhone

androidであれば「playストア」、iPhoneであれば「appストア」から「nextcloud」と検索すると、公式アプリが見つかるのでそれをインストールします。

インストール後の初回起動で、サーバアドレス、接続ユーザー、パスワードを聞かれるのでそれを設定すれ使用できるようになります。

 

macOS

下記のページから、macOS用のインストーラをダウンロードすれば使用できるはずです。※私はmacを持っていないので動作未確認です。

Download and install Nextcloud
Download and install Nextcloud and use the desktop clients to keep your files synchronized between your server and your ...

 

ブラウザ

ブラウザから利用する場合は、特にインストールや設定は必要ありません。

「http://192.168.1.200」のようにnextCloudをインストールしたマシンのIPアドレスを入力してあげればOKです。

 

まとめ

「Nextcloud」を使用して、自分専用のクラウドストレージを作る方法を紹介しました。

DropboxやGoogleDriveといったクラウドサービスはとても便利ではありますが、データが自分の知らない(≒知ることができない)どこかのサーバに保存されるという状況は、あまり気分のいいものではありません。

もし、「データがなくなってしまったら」、「データが盗まれたら」という最悪の状況が絶対に起こらないとは限りません。

その点、「Nextcloud」を使用したクラウドストレージはすべて自分で管理することができます。

クラウドストレージは便利だけど、自分のデータを預けるのがちょっと不安という方には、ピッタリのソフトウェアです。

今回はsnapという新しいパッケージ管理の仕組みを利用したことで、「Nextcloud」の環境構築はとても簡単でした。

この手軽さで、DropboxGoogleDriveと同じようなクラウドストレージを持てるのですから、ホントすばらしいソフトウェアです。

ぜひ、「Nextcloud」を多くの人に使ってもらいたいと思います。

 

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