カクレクマノミを小型水槽で飼育する方法

カクレクマノミを飼ってみたい方に、カクレクマノミの飼い方を紹介します。

私は、海水魚飼育には以前から興味があったのですが、なかなかハードルが高く興味を持ってから実際に飼い始めるまで数年かかりました。

これには

  • いろいろな種類の機材がありどれがいいのかわからない
  • 一般的に60cm以上の大きな水槽を推奨されるため、置き場所に困ってしまう
  • 初期投資にけっこうお金がかかる

というような理由がありました。

いろいろなサイトを見たのですが、サイトによって書いてあることがバラバラで、何を信じていいのかわからなかったです。

結局は一番いいだろうと思われるものを購入して飼育を始めたのですが、試行錯誤の連続でした。

ろ過装置を買い替えたり、添加剤を入れたり、吸着剤を投入したりと、色々やりました。

その中では、私が未熟だったために短い期間で死なせてしまった魚たちもいます。

せっかく、海水魚飼育に興味を持って始めたのに、魚が死んでしまうのは悲しいものです。

そこで、私の今までの経験からカクレクマノミを飼う方法を紹介したいと思います。

 

水槽のコンセプト

私は平日は仕事があり夜遅く帰ってくることも多々あります。

また、休日は家族と出かけることが多く、水槽のメンテナンスに多くの時間をかけることは難しいです。

そこで、当ページで扱う水槽のコンセプトは、以下の通りです。

  • 必要最低限のシンプルな構成
  • 置き場所に困らない小型水槽
  • 初期投資を抑える

 

実現方法

上記水槽のコンセプトを実現するために、当ページでは以下の水槽を作成します。

初期投資を抑え、日々のメンテナンスも容易にするため、小型水槽を使用する

一般的には、最低でも60cm以上の水槽を推奨しています。

これは、水量が多ければ多いほど環境の変化が緩やかになり安定するからです。

それは間違いないと思うのですが、60cm水槽で一式そろえるのは、私には初期投資が少々高いと感じており、アクアリウムをやってみたい方にとってハードルが高くなっていると感じます。

もう少し手軽にアクアリウムを楽しめないか?と考えたのが、当ページで紹介している小型水槽+底面濾過の水槽です。

小型水槽でも、いくつかの注意点を守れば飼育は可能です。

 

濾過は、濾過能力の高い底面フィルターを使用する

当ページでは、底面フィルターを推奨しています。

濾過フィルターには底面フィルター以外にも

外掛けフィルター

上部フィルター

外部フィルター

などがあります。

どれも決して絶対にダメというものではありません。

ちゃんと使ってあげれば、それぞれきちんと機能します。

ただ、これらのフィルターと比べて底面フィルターには大きなメリットがあります。それは、小さな水槽でも十分な濾過能力があることです。

濾過能力が不足すると、水が少しずつ濁ったり、コケが増えたり、魚は調子を崩したりします。

そのため、安定して十分な濾過能力があるフィルターが必要です。

小型水槽においては、底面フィルターを選んで失敗するということはないと、私は思っています。

私が最初に水槽を買ったときには、外部フィルターと外掛けフィルターを併用していました。

しかし、なかなか安定せず、ある程度期間がたつと魚がおかしな動きを見せたり、病気にかかったりとうまくいきませんでした。

いろいろと考えて調べた結果、底面フィルターが良いだろうと考えて、外部フィルターをやめてかわりに底面フィルターを設置したところ、一気に水槽の状態が良くなりました。

底面フィルターは、値段も安く仕組みもシンプルです。

濾過フィルターで悩むのであれば、まずは底面フィルターを試して頂きたいと思います。

 

生体はカクレクマノミ2匹   ※イソギンチャクは、水質や光量にシビアなため入れない。

カクレクマノミとイソギンチャクの共生は、ぜひ見てみたいと思う気持ちはわかります。

ただ、カクレクマノミのみの水槽とイソギンチャクを入れた水槽では、イソギンチャクを入れた水槽の方が飼育はかなり難しくなります。

水質や光量、水流などが適切でないとイソギンチャクは弱り始め、死んでしまいます。

イソギンチャクは死んでしまうと身体が溶けていき、水槽の水をめちゃくちゃに汚します。

この汚れは、カクレクマノミ達にとって致命的で水槽が崩壊する危険があります。

まずは、カクレクマノミのみを飼育してみて、十分に飼育に慣れてから検討されるといいと思います。

カクレクマノミは、イソギンチャクがなくても問題ありません。

まずは、カクレクマノミ2匹からの飼育をおすすめします。

 

必要な機材

 水槽

まずは水槽選びです。

水槽のサイズを基準に、他の機材を選ぶことになるので水槽を一番はじめに決めましょう。

以下に一般的な小型水槽のサイズと水量を記載します。

  • 30cm水槽             幅30×奥行18×高さ24 12.9L
  • 25cmキューブ水槽 幅25×奥行25×高さ25 15.6L
  • 30cmキューブ水槽     幅30×奥行30×高さ30 27L
  • 45cm水槽             幅45×奥行24×高さ30 31L

どんなに最低でも30cm水槽以上のサイズが必要と思います。

キューブ水槽は、幅、奥行き、高さが同じ四角形の水槽で

1辺の長さが短い割に水量は多めですのでおすすめです。

 

底面フィルター

底面フィルターは、各社からいろいろ出ていますので好きなものを選んでください。

私はコトブキのボトムインフィルターを使っています。

なお、複数枚のパネルを組み合わせて水槽の底全面に敷けるようになっている製品がありますが、パネルは一枚あれば大丈夫です。

複数枚組み合わせても、水の吸い出し口から遠いところはあまり水が流れないようです。

それであれば、パネルは一枚にし、空いているところには濾材となる砂を敷いてあげたほうが効果的です。

 

サンゴ砂

底面フィルターでは、濾材にサンゴ砂を使います。

底面フィルターの場合、細かい砂ですと、フィルターに詰まったり、水がスムーズに循環しなかったりしてしまうので、少し粗い砂が良いと思います。

私は、プラチナリーフサンドのNo.10を使っています。

 

エアーポンプ

エアーポンプは、底面フィルターで水を循環させるために使用します。

また、アクアリウムをやるのであれば、最低一つは持っていて損はしないでしょう。

エアーポンプは使っているとだんだんエアーが弱くなったり、エアーが出なくなったりします。

これは、エアーポンプの中に入っているゴムでできた部品がヘタったりやぶけたりしていることが原因です。

実はエアーポンプは、分解して整備することができます。

ちゃんとしたメーカーのものであれば、交換用の部品も売っています。

そのため、エアーポンプはあまり安物ではなく少々高くても交換部品が手に入るメーカーのものをおすすめします。

 

ヒーター

ヒーターは安価なものは温度が固定になっています。

できれば温度を可変で設定できるものが良いです。

また小型水槽のため、なるべくコンパクトなものの方が良いでしょう。

 

水温計

水温計も一つ持っていた方が良いです。

0.1度単位などの細かい温度はいらないのでデジタルである必要はありません。

数百円で買える水槽用の温度計でいいと思います。

 

人工海水

海水は、食塩では作れません。

海水を作るための塩が売っていますので、それを使用します。

 

比重計

海水の作る際に、回数の濃度を測るために使用します。

 

水槽台

必須ではありませんが、水槽台はあった方が良いと思います。

水槽には水が入りますので、小型水槽でもすぐに10kg〜30kgくらいの重さになってしまいます。

この重さに耐えれるところに置かないと、ガラスの水槽ですと最悪の場合割れてしまうことも考えられます。

もし、水槽台を使わない場合には、しっかりのした場所を選び置いて下さい。

 

クマノミってどんな魚?

クマノミは、スズキ目スズメダイ科の海水魚です。

独特の泳ぎ方で、見ているだけで癒やされますね。

日本では、ファインディング・ニモで有名になりました。私も、ファインディング・ニモで海水魚飼育に憧れを持ち、カクレクマノミを飼育しています。

クマノミの特徴1 海水魚としては丈夫

クマノミを含めたスズダイの仲間は、観賞目的の海水魚としては丈夫と言われています。

そのため、海水魚をはじめて飼う方にオススメです。

クマノミの特徴2 性別が変わる

クマノミは、生まれた時はオスでもメスでもありません。

群れの中で1番大きいのがメス、2番目に大きいのがオスになります。

もし、メスが死んでしまった場合には、2番目だったオスがメスに性転換し、群れの中で2番目に大きい個体がオスになります。

群れの中で繁殖行動をするのは、メスとオスだけで、その他のクマノミたちは繁殖行動をしないそうです。

クマノミの特徴3 イソギンチャクと共生する

クマノミは、イソギンチャクと共生することで有名です。

イソギンチャクには毒があるため他の魚は近づきません。

しかし、クマノミはイソギンチャクの毒に触れても大丈夫なため、イソギンチャクをすみかとして自分の身を守るそうです。

賢い魚ですね。

※イソギンチャクの飼育は、クマノミの飼育に比べて難易度が高いです。

また、イソギンチャクが不幸にも死んでしまった場合、水槽の海水を一気に汚すことになりますので注意が必要です。

 

クマノミの種類

クマノミには、たくさんの種類がいます。

1番一般的なのはカクレクマノミで、どこの海水魚ショップにでも扱っていると思います。

私が飼育しているのもカクレクマノミです。

クマノミの種類については、東海大学海洋科学博物館のサイトを参照ください。

東海大学海洋科学博物館のサイトはこちら

東海大学海洋科学博物館では、たくさんの種類のクマノミを見ることができます。

また、繁殖にも力を入れているようで、展示されている水槽内でもクマノミの卵を見ることができました。

クマノミを展示している水族館はいくつも行ったことがありますが、クマノミの卵を見れたのは、東海大学海洋科学博物館だけでした。

 

水槽のセッティング

器材洗う

水槽の内側、底面濾過フィルター、ヒーター、温度計など海水と触れるものは、念のため水洗いします。

 

サンゴ砂を洗う

サンゴ砂をバケツ等に入れて洗います。お米を洗う時のように、洗ってください。水がある程度澄んでくればOKです。

これをやっておかないと、水槽内にゴミが浮いたり白くにごったりして、あとで後悔します。

 

水槽の設置

水槽の設置場所を決め、水槽を設置します。

水槽は海水を入れてしまうと簡単には動かせなくなりますので、よく検討してください。

直接日光が当たる場所や暖房器具の近くなど、急激な温度変化が起こりそうな場所はさけてください。

小型水槽は、水量が少ない分水温の変化が大きくなってしまいますので良く考えて置き場所を決めましょう。

 

底面濾過フィルター

底面濾過フィルターを組み立て水槽内に設置します。

 

人工海水を作る

購入した人工海水にxxリットルあたり何グラム入れれば良いか書いてあると思いますのでそれを目安に作ります。

念のため比重計で測り、範囲外の場合は調整します。

 

人工海水を入れる

作成した人工海水を水槽に入れます。

水槽内にお皿などを入れておき、そのお皿に海水を流していくと砂が舞い上がらずに海水を入れることができます。

お皿などがない場合は、直接作成した人工海水を入れても良いです。砂が舞い上がってデコボコになると思うので入れ終わったあとに、砂を平らにならしてください。

 

ヒーターの設置

ヒーターの説明書に注意書きがあると思いますが、ピーターを縦に設置してはいけません。また、砂に埋めるのもNGです。

ヒーターのサイズにもよりますが、水槽の奥の面か、左右どちらかの面に横向きで取り付けることになるでしょう。

設定温度は、設置する部屋の温度の上限を考慮して23度〜28度くらいで設定してください。

例えば、夏で昼間に部屋の温度が30度近くまで行く場合に設定温度を25度にしたとします。

夜の涼しい時間の水温は25度で昼間の暑い時間の水温が30度近くになることが考えられます。

1日の中で大きな水温の変化は魚にストレスを与えてしまいます。

ヒーターは温めることはできますが、冷やすことはできません。

このことを考慮してなるべく水温変化が少なくなるように温度設定をしてください。

 

底面濾過フィルターの稼働

底面濾過フィルターのチューブにエアーポンプをつなげ、エアーポンプをコンセントにさします。

底面濾過フィルターの筒からブクブクと泡が出てくればOKです。

もし、砂が舞い上がって水槽の水が濁っていたとしても、底面濾過フィルターを起動して数時間すれば、濁りはとれると思いますので、しばらく見守りましょう。

 

バクテリアの繁殖を待つ

水槽の設置はできましたが、すぐに魚を入れることはできません。

水をキレイにするためのバクテリアが繁殖するのを待たなければなりません。

期間としては最低でも2週間〜2ヶ月必要です。

バクテリアの繁殖を促すため、毎日エサを数粒入れてあげると良いです。

この期間は、魚を安定して買うためには必ず必要な期間なので魚を入れたい衝動をぐっとこらえて我慢しましょう。

 

クマノミの導入

クマノミの購入/選び方

クマノミを購入しましょう。

海水魚を扱っているショップであれば、一般的なカクレクマノミは手に入るはずです。

値段は750円〜1,000円/1匹くらいでしょう。

当ページでは小型水槽での飼育を前提としているため、2匹を上限と考えてください。

 

クマノミの運び方

ショップで買った場合、専用のビニール袋にクマノミと海水を入れた後、エアーをパンパンにいれたものを渡されるはずです。

少量の海水ですので、なるべく温度変化のないように、すみやかに家に持って帰りましょう。

クーラーボックスや発泡スチロールの箱などがあればそれにいれて持って帰るのが良いです。

 

水合わせ

買ってきた魚をすぐに水槽に入れてはいけません。

水温も水質も違う水槽にいきなり入れてしまうとクマノミはストレスを感じてしまいます。

そのため、水合わせを行います。

まずは、クマノミの入ったビニール袋を水槽に浮かべます。

 

こうすることで、水槽の水温とクマノミの入ったビニール袋の海水の水温が徐々に同じになっていきます。

だいたい30分くらい浮かべておけば大丈夫でしょう。

次にビニール袋に少し切り込みを入れます。

そうすることで、水槽の海水とビニール袋の海水が徐々に混ざりあっていきます。

これも30分くらい行います。

ここまでくれば、クマノミも水槽の海水にだいぶ慣れたので、ビニール袋から出してあげます。

 

エサやり

エサについては、クマノミを水槽に入れた日はあげなくてよいと思います。

今まで違った環境では、なかなかエサは食べてくれず入れても水質を悪くするだけです。

翌日以降、少しずつ様子を見ながらあげていくようにします。

最初のうちは環境の変化によるストレスで食べないこともありますが、徐々に環境にもなれ、食べるようになります。

 

日頃のメンテナンス

足し水

足し水とは

足し水とは、水槽から蒸発してしまった水を補充することです。

足し水をしてあげないと、海水の塩分濃度がどんどん濃くなってしまい魚が弱ってしまいます。

そのため、定期的に足し水をすることで、海水の塩分濃度を調整します。

 

足し水の用意

まずは、足し水用の水を準備します。

小型水槽であれば、2リットルのペットボトルに水道水を入れ、カルキ抜きを少量加えておけば良いです。

 

足し水の方法

蒸発した分の水を水槽に足します。

水温計の頭や、テープなどで通常時の水位をマークしておくと足し水をする量の目安になります。

ただし、塩分は水槽のフタについたり、水槽外に飛んでしまったりすることもあるので、何回かに1回は比重計で比重をはかりましょう。

 

足し水のタイミング

可能であれば、毎日やることを推奨します。

一度に足し水する量が少なければ、水槽の水質に変化が少なくてすみます。

生体へストレスにならないようにこまめに足し水を行いましょう。

 

コケ掃除

水槽には必ずと行っていいほど、コケが発生します。

これは、仕方のないことですので週に1回程度掃除しましょう。

茶色コケであれば、拭けば簡単にとれるので、それほど大変ではありません。

私は100円ショップで売っていたスポンジを使って掃除をしています。小型水槽なので、念入りにやっても10分もあれば終わります。

 

水換え

水換えの必要性

人工海水には、様々な成分が含まれています。

これらの成分は水槽の中で徐々に消費されていきます。

そして、そのかわりに硝酸塩などの有害な成分が徐々にたまっていきます。

水換えは不足した有用な成分を補い、水槽にたまった有害な成分を外に出す目的で行います。

 

水換えの方法

まず、人工海水を作ります。水換えする量は、水槽の水量の1/4程度を1週間に1回替えてあげることを目安にしてください。

あとは、様子を見ながら水換えする量やタイミングを調整していけば良いと思います。

 

まとめ

小型水槽でカクレクマノミを飼育する方法を紹介しました。

海水魚飼育は最初のハードルはなかなか高いのですが、やり方を間違えなければ決して難しいことではありません。

家に帰ってきて、水槽で泳いでいるカクレクマノミを見るだけで癒やされます。

慣れてくれば、水槽のそばに立っただけで水面によってきてエサを欲しがります。

この記事を参考に、海水魚飼育を楽しんでくれる人が増えればうれしいです。

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