硝酸塩の対策に悩んでいる方へ、硝酸塩を簡単に還元(分解)する方法を紹介します。
水槽のろ過がどんなにうまく機能するようになっても、水槽には「食べ残し、フン等→亜硝酸→硝酸塩」と分解されて最終的には「硝酸塩」が蓄積されていきます。
硝酸塩は通常のろ過では分解されないため、水槽にどんどん蓄積されます。
そのため、定期的に水換えによって、水槽外に出してあげる必要があります。
しかし、水槽内で硝酸塩を分解することができれば、水換えの頻度を減らせますし、当然水質も良くなります。
硝酸塩をどうするかは前々から悩んでいました。
硝酸塩を分解する添加剤として、テトラの「ナイトレイトマイナス」、レッドシーの「NO3:PO4-X」を使ったこともあります。
しかし、テトラの「ナイトレイトマイナス」は効果がイマイチでした。
レッドシーの「NO3:PO4-X」は効果はあったのですが、プロテインスキマーが必須なこと、毎日添加しなければならないことが手間だと感じました。
そんな中、還元ろ過BOXという製品を知りました。
還元ろ過BOX カルシウムリアクターBOXとは
還元ろ過BOX、カルシウムリアクターBOXは、海水館さんが販売している商品です。
還元ろ過BOX
還元ろ過BOXは、海水館さんが開発した「活性底面法」という飼育方法の仕組みをBOX型のろ過器にして、簡単に水槽に導入できるようにしたものです。
本来水槽内で起こすことが難しい還元ろ過(硝酸塩除去)を、還元ろ過BOXを使用することで簡単に起こすことができます。
限られたスペースしかない水槽内で還元ろ過を起こせるのは、非常に画期的なことです。
カルシウムリアクターBOX
カルシウムリアクターBOXは、還元ろ過(硝酸塩除去)が行われる際にphが下がることを利用して、BOX内のサンゴ砂等のメディアを溶かしカルシウム、マグネシウム等を供給します。
還元ろ過とカルシウムリアクターの両方を兼ねることができ、非常にお得です。
難点としては、還元ろ過BOXに比べてカルシウムリアクターBOXの還元ろ過能力は1/3程度とのことです。
還元ろ過を重視する場合は、カルシウムリアクターBOXではなく、還元ろ過BOXを使用するべきです。
※還元ろ過BOX、カルシウムリアクターBOXについては、海水館さんの下記のページに詳しく解説されているので参照して下さい。
還元ろ過BOX カルシウムリアクターBOXの自作方法
海水館さんでは、なんと還元ろ過BOX/カルシウムリアクターBOXの自作方法を公開しています。
非常に画期的な商品でありながら、それの自作方法まで公開しているとはなんとも太っ腹なお店です。
そこで、海水館さんでデニトロゲンを購入し実際にカルシウムリアクターBOXを自作してみました。
使用したのは、家で余っていたプラスチックのケースです。
まずは側面に穴を開けました。
穴あけに使用したのは、ホームセンターで売っていた一番安い電動ドリルです。
四隅にドリルで穴を開け、ハサミでフタの部分を繰り抜きました。
内部に組み込むスポンジは、以前買って持っていた観賞魚用のスポンジを使いました。
これが、海水館さんで購入したデニトロゲンです。
私が作成したのは、カルシウムリアクターBOXなので、デニトロゲンと一緒にサンゴ砂を入れます。
プラスチックケースの中にスポンジを敷き詰めます。
隙間ができないように二重にスポンジを入れています。
敷き詰めたスポンジの中にデニトロゲンとサンゴ砂を詰めます。
※還元ろ過BOXを作成する場合は、サンゴ砂は不要でデニトロゲンのみを詰めます。
最後に上の部分にもにスポンジを重ね、フタをして完成です。
完成した還元ろ過BOX、カルシウムリアクターBOXは養生という作業を行ったあとに水槽に投入します。
養生は、バケツに還元ろ過BOX、カルシウムリアクターBOXが浸かる量の海水を入れ3日程度つけておくだけです。
これにより細菌が繁殖し安定した還元ろ過が行われるようになります。
まとめ
カルシウムリアクターBOXを設置して1周間が経過した時に、硝酸塩の濃度をレッドシーの試薬で確認しましたが、硝酸塩は検出されませんでした。
今まで行った硝酸塩対策の中で圧倒的に効果がありました。
硝酸塩がなくなればコケも発生しにくくなりますし、水質も安定します。
還元ろ過BOX、カルシウムリアクターBOXは通常サイズとMINIサイズがあります。
通常サイズ:2400円
MINIサイズ:1300円
とどちらも非常にリーズナブルです。
自作に興味がある方は自作にチャレンジしても良いと思いますし、海水館さんで製品を購入されても良いと思います。
効果が高く非常におすすめの商品です。
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