自宅サーバ用として購入したワークステーション(HP Z230 SFF Workstation)をファイルサーバとして使用するため、Sambaをインストールしました。
この記事では、Sambaのインストール/設定/パソコンからの接続方法を紹介します。
Sambaのインストール
Sambaをインストールします。
先にパッケージ一覧とパッケージの更新をします。
sudo apt update sudo apt upgrade
Sambaをインストールします。
sudo apt install samba
共有フォルダの設定
共有フォルダを作成し、Sambaの設定をします。
今回は、「/home/toshio」の直下に「share」フォルダを作成し共有します。
shareフォルダを作成します。
sudo mkdir /home/toshio/share/
shareフォルダの権限を「777(フルアクセス)」に変更します。
Sambaの設定ファイルを編集します。
sudo vi /etc/samba/smb.conf
共有フォルダの設定をファイルの最後に追記します。
[] | 共有名 |
comment | 共有に対するコメント文字列 |
path | 共有するディレクトリへのパス |
read only | no(yes:書込不可 no:書込可) |
browsable | yes(yes:共有の一覧に表示 no:共有の一覧に非表示) |
## /home/toshio/share ### [share] comment = Samba on Ubuntu path = /home/toshio/share read only = no browsable = yes
設定を反映させるため、Sambaを再起動します。
Sambaにユーザーを追加します。
- ユーザーはUbuntu Serverに存在するユーザーでなければいけません。
- ここで設定したユーザー/パスワードで、共有フォルダにアクセスします。
sudo pdbedit -a [ユーザー]
Sambaの共有フォルダにアクセスする
Sambaで作成した共有フォルダにアクセスする方法を紹介します。
Windows10の場合
エクスプローラを開き、「ネットワークドライブの割り当て」をクリックします。
以下のように設定し、「完了」をクリックします。
ドライブ | 任意のアルファベットを選ぶ |
フォルダー | \\[Ubuntu ServerのIPアドレス]\[smb.confに記載した共有名] |
サインイン時に再接続する | チェック |
別の資格情報を使用して接続する | チェック |
pdbeditコマンドで設定したユーザー/パスワードを入力します。
「資格情報を記憶する」をチェックして、「OK」をクリックします。
共有フォルダが開きます。
フォルダ/ファイルの作成、更新、削除が一通りできることを確認します。
Linux Mint(MATE)の場合
ファイルブラウザーを開き、「ファイル」⇒「サーバへ接続」をクリックします。
以下のように設定し、「接続する」をクリックします。
サーバ | [Ubuntu ServerのIPアドレス] |
種類 | Windows共有 |
フォルダー | /[smb.confに記載した共有名] |
ドメイン名 | WORKGROUP |
ユーザー名 | [pdbeditコマンドで設定したユーザー] |
パスワード | [pdbeditコマンドで設定したパスワード] |
このパスワードを記憶させる | チェック |
ブックマークを追加 | チェック |
ブックマーク名 | 任意の名前 ※この名前がファイルマネージャーのブックマークメニューに追加される |
共有フォルダが開きます。
フォルダ/ファイルの作成、更新、削除が一通りできることを確認します。
Androidの場合
自宅のWIFIに接続していれば、AndroidからSambaの共有フォルダにアクセスできます。
私は、「X-plore」というアプリを使用しました。
「LAN」⇒「サーバー追加」をタップします。
以下のように設定し、「保存」をクリックします。
ラベル | 任意の名前 |
サーバー | [Ubuntu ServerのIPアドレス] |
パス | [smb.confに記載した共有名] |
ユーザー名 | [pdbeditコマンドで設定したユーザー] |
パスワード | [pdbeditコマンドで設定したパスワード] |
SMB2 | ON |
ドメイン | WORKGROUP |
共有フォルダが開きます。
フォルダ/ファイルの作成、更新、削除が一通りできることを確認します。
まとめ
Sambaのインストール/設定/パソコンからの接続方法を紹介しました。
家中の端末から、1つのフォルダを共有できるので、ファイルの受け渡しがとても楽になりました。
現在は1TBのHDDを使っていますが、容量が不足するようであれば2TBか3TBのHDDに換装すれば良いです。
このあたりの自由さは自宅サーバならではですね。
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