リリースされてからしばらくやっていたPokemon Go。
初期の頃に比べて、ポケモンも増えて、いろいろと新しい機能も追加されたようなので最近になってまたやり始めました。
しかし、ある時からPokemon Goの起動に死ぬほど時間がかかるようになってしまいました。
5分くらい放置していても起動しないこともありました。
使っている端末が古いと言われればそれまでなのですが、3Dが多様されている訳でもなく、画面がどんどん切り替わるようなゲームではないPokemon Goで、ここまで遅くなるのはおかしいと思い、なんとか、原因をつかみたいと調べてみました。
起動が遅い端末
メーカー:ASUS
機種:ZenFone Selfie (ZD551KL)
SoC:Snapdragon 615
メモリ:2GB
発売日:2015/09/18
androidバージョン:8.1 ※
※メーカーからのアップデートは終了しています。私は、LineageOSというカスタムROMを導入して、android8.1を使用しています。
約3年前のミドルレンジクラスの端末なので、古いは古いのですが、LineageOSというすばらしいプロジェクトのおかげでandroid8.1にすることができているため、まだまだ現役です。
CPU、メモリの使用率は?
古い端末なので、CPU、メモリのスペック不足をまず疑いました。
「リソースモニターミニ」というCPUとメモリの使用状況を画面に表示できるアプリを使って、Pokemon Go起動時のCPU 、メモリを監視してみました。
CPUの使用率は30%くらい〜80%のあたりをいったりきたり。
メモリも数百MBくらいは常に空いている感じ。
ラクラクというほどではありませんが、どちらも限界ギリギリまで使っているわけではありませんでした。
これが起動に何分もかかる原因とは言えないと判断しました。
GPSの設定が悪いのでは?
Pokemon Goが遅いと検索すると、GPSを「高精度」に設定しましょうという記事がいくつも出てきます。
そこで、自分の端末を確認してみたのですが・・・
ばっちり「高精度」設定でした。
これも原因ではないようです。
GPSは、本当にちゃんと機能しているのか?
GPSの設定は「高精度」となっていたのですが、実際にPokemon Goをプレイしてみるととても高精度とは言えない動きをしていました。
現在地が明らかにズレていたり、移動しているのにずっと同じ場所にとどまっていたり、周囲に高い建物などがない開けた場所でも、ダメなときは全くダメです。
そこで、GPSがちゃんと動作しているかを確認するアプリがないかと探したところ、「GPS status & toolbox」というアプリを見つけました。
「GPS status & toolbox」を使うと、端末がGPSで位置情報を取得できているかを確認することができます。
私の端末の場合、「GPSロケーションを検索中」と表示されたままなかなか位置情報を取得できない状態が長く続きます。
ほかの方の記事を読んでみると、条件が整えば10秒くらいで現在地をとれるようなので、私の端末はあきらかに時間がかかりすぎです。
Pokemon Goは、位置情報が重要なゲームです。
しかし、その位置情報の取得がなかなかできないという状況であれば、起動に時間がかかるのも納得できます。
おそらくは位置情報が取得できるまで、待つ仕組みがあるのでしょう。
そのため、端末のCPU、メモリに大きな負荷がかかっていないにもかかわかず、起動に時間がかかるという状況が発生するのではないかと思います。
わたしの使っているZenFone Selfieについては、GPSの精度が悪いという情報はなかったのですが、同時期にASUSから販売されていたZenFone2 Laserやもう少しあとに販売されたZenFoneGoについてはGPSの精度が悪いという記事が多数ありました。
そうなると、ZenFone Selfieも同じ問題を抱えている可能性があり、Pokemon Goの起動が遅いのも納得ができます。
GPSの測位を早くするための対策 その1
ZenFone2 Laser、ZenFoneGoのGPSの精度が悪いという記事をいくつか読んでいたところ、アルミ箔をアンテナにするとGPSの感度がよくなるというのを見つけました。
裏のフタを外して、決められた形のアルミ箔を貼ると、そのアルミ箔がアンテナ代わりになり、GPSの精度が良くなるとのことでした。
これは、やってみるしかないとさっそく、試すことに。
このサイトを参考にさせていただき、紙に決められたサイズの型を書きました。
あとはこの大きさになるようにアルミ箔を折ったり切ったりして、サイズを調整し、最後に両面テープをつけて、貼り付けました。
とても簡単でこれで治るならいいなあと思い、1日使ってみたのですが、どうもイマイチでした。少なくとも悪くなっていることはないと思うのですが、劇的に改善されたかというとそれほどでもないです。
間違った対策ではなさそうなのですが、どうも根本原因を解決できていない感じがしました。
GPSの測位を早くするための対策 その2
ZenFone2 Laser、ZenFoneGoのGPSの精度が悪いという記事をいくつか読んでいたときに、もう一つ見つけた対策方法があります。
GPSの端子が接触不良をおこしているため、GPSが正常に動作しなくなっている可能性があり、端子の接触を直してあげればよいというものでした。
スマホを分解する必要があるため、「最終手段」かつ「自己責任で」というリスクがある方法なのですが、ここまで来たらやってみるしかないでしょう。
まずは、裏蓋を取り外して、ネジをプラスドライバーで外します。
※1箇所開封したことがわかるようにするためにネジの頭に白いシールが貼ってありました。これも、忘れずに外します。
次に2箇所ツメで止まっていたのでこれを外します。
※写真では、SDカードとSIMカードが刺しっぱなしですが、これも抜きます。
そうすると、内蓋が外せます。
さて、あとは接触不良になっていると思われるピンを上に持ち上げてあげて内蓋としっかり接触するようにしてあげればいいのです。※私は基盤を見ても、どれがGPS用のものか判断できず、怪しそうなところを全部持ち上げときました。ただ、のちほど書きますが、これはちょっと失敗でした。
あとは、元通りに組み立て直せば完了です。
さて、効果の方なのですが、これはばっちりありました。現在地をしっかりと補足してくれます。
今まで歩いているときでも頻繁に現在地を見失っていたのですが、対策後はバスや電車のように早いスピードで移動中でも現在地をちゃんと補足できてます。
現在地の補足が早く正確にできるようになったおかげでPokemon Goの起動も早くスムーズになりました。
これは効果ありと言っていいでしょう!
失敗したところ
GPSの制度は劇的に改善されたのですが、ディスプレイに2箇所小さなムラが出てしまうようになりました。
おそらくは、分解した際にディスプレイ関連のなにかを触ってしまい、ディスプレイ表示に影響が出たのだと思います。
背景が色つきであれば、ほとんど気にならないのですが、背景色が白系だとムラがあるのがわかります。
これは、あとでもう一回分解してみて、調整が必要そうです。
「自己責任」でやったことですから、しょうがないですね。
Pokemon Goは、スマホの総合力が必要なゲーム
Pokemon Goは、特殊なゲームです。
普通のゲームであれば、性能の高いCPU、たくさんのメモリが搭載されていればサクサク動いてくれます。
ただ、Pokemon Goの場合はCPUやメモリが良くても、私のようにGPSが悪ければおそらく快適にゲームできないでしょう。
また、消費電力も少ない方がいいですし、GPS以外にもさまざまなセンサーを駆使して動作しているゲームなので、飛び抜けた性能はいりませんが、すべてがそつなく動作する端末が必要です。
私の端末は、弱点だったGPSが改善されたので、これでまたPokemon Goを遊べます。
コメント